ヘッドホンあれこれ-3A
〜100円ヘッドホンのMECAT化〜
そして「実用機」へ
100円のヘッドホンのMECAT化の続きです。

前回の試作までで、ドライブユニットを含む発音体は完成しています。今回はいよいよ「実用機」を目指します。

前作で新たに出てきた問題点は…

@LR分離度が今の高品質音声放送技術基準に達しない。

A製作(特に調整)が面倒。

そこでコードを両出しとし、さらに基本、無調整とするため、ハウジングをほぼ完全密閉にすることにしました。これにより、ヘッドバンドの渡り線は不要になりますから、この深い溝に厚さ0.5mm、幅4mmの鋼ベルトを入れます。

鋼ベルトとヘッドバンドの接着剤による固定は無理、そこで鋼ベルトに横すべり防止の段差を入れ、頑丈な熱収縮チューブ固定としました。

ドライブユニット、バッフル板の加工は同じですが、渡り線を無くした分、ほぼ完全な密閉とすることができます。通線口をアルミニウム板で塞ぎ、バッフル板とハウジングはシリコーンシーリング剤で接着、またコードの引き出し部のエア漏れも遮断します。ただしここまで密閉度を上げるとこの小さなハウジングでは、低音の少ない、こもった音になってしまいますから、ハウジングにエア抜き穴を設ける必要が生じます。この機体のハウジングでは写真のように直径2mmの穴が6個必要です。しかし高密閉とすれば、計算値と実測値がよく合致するようになり、機体毎のややこしい個別調整が不用になります。

できました。リベットがなくなり見た目もきれいになりました。音はバッチリ、全域に渡り開放感のある明瞭でクリアな音。やはりヘッドホンは「理論・基本に忠実に作る」にかぎります。

非売品です。自己責任でお試し下さい。
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