ヘッドホンあれこれ−6 
鎮魂のMECAT 特別機 製作
〜「シロ」の形見のMECAT〜
近所でかわいがられていた白の尾長のオスネコ、通称
「シロ」が2014年12月27日(土)、原動機付自転車に
はねられました。
年末土曜日の夕方、目撃者多数の中、はねた原動機付
自転車はそのまま逃走、直ちに現場に居合わせた人、数名
により保護され、動物病院に緊急搬送されましたが、死亡が
確認されました。ほぼ即死状態でした。
首輪がないため直近の当社で遺骸をお預かりし、翌日、広島市
市営火葬場にて荼毘にふしました。
現場は住宅地。速度制限20kmの狭い生活道路、年末土曜日、年始準備に忙しい近所の方々、歩行者
多数の中、3台の原動機付自転車が連なり、時速60km超えの速度で暴走、シロはその犠牲になりました。
こんな生活道路で暴走、すばやく逃げるネコをはねるような運転者は、運転に最も肝腎な、認知、判断力に
劣る、運転不適格者であり、極めて高確率で、重大な人身事故を起こすことが知られています。しかし、
「ネコのひき逃げ」では、まだどうすることもできず、わかっていても「人の犠牲が出るまで」打つ手なしです。
憂慮していた通り、何とわずか2日後、当該運転者は別の場所、横断歩道上で人身死亡事故を起こしました。
赤信号で連なって停車している四輪車の横をすり抜け、横断中の歩行者を5mもはね飛ばしました。
このとき当該運転者は動かなくなった車両を放棄、徒歩で逃げましたが、目撃者数人によって直ちに追跡、
とりおさえられて逮捕となりました。20歳代の若者でした。
当該運転者は薬物を常用しており、とりおさえられたとき、まともに返答すらできない状態だったとのこと。
いくつもの罪を重ねていることから、今後、厳罰に処せられることになります。
このタイプの犯罪でかなわないのは、被害者遺族の悲しみ、苦しみはもちろんのこと、結局、莫大な賠償金の
支払いを加害者家族または一族がしなければならなくなり、家族、一族離散、ほぼ確実に身内に自殺者が出
ることです。(続報ですが、憂慮していた通り、1億円超えの賠償請求となり、加害者の両親は自宅を売却、
全ての財産を処分、3500万円を工面され、被害者家族に渡された翌日、自殺されました。兄夫婦は失職、
離婚、親戚も遠縁まで含めて離散となり、加害者は「帰るところ」を全て失いました。これが薬物の現実です。)
誰も加害者、その家族などに同情はしません。遊興で麻薬類に依存するようになる人に共通しているのは
「結果の想定が下手、計画が甘い。」(だから何をやってもうまくいかない、あるいは面白くなくなり、現実逃避
のために薬物を求めるようになる。)であり、「子供の頃からの家庭教育の問題」であるからです。
「軽い気持ちでやったこと」が、今後さらに十数年にわたり連鎖的に取り返しのつかない事態を生んでいく。
薬物使用運転での死傷事故ほど、弁解の余地のないものはなく、また加害者は20歳代ですから、薬物中毒
治療が終わり、「こんなことで取り返しのつかないことになってしまった」と、刑務所内の矯正教育で気がつき、
その後の、もはやどうすることもできない悲惨な展開を聞き、新たに狂乱状態に陥ることもあります。実際、
「生地獄だ。死刑にしてくれ。」と懇願する受刑者もいるそうです。
シロはいわゆる「地域ネコ」で、飼い主さまは不定だったとのこと。ただ、皆にかわいがられていたことから、
人なつっこいネコだったとのことでした。また耳がよく、呼ばれれば遠く離れたところにも行くネコだったそう
です。
さて、シロは「地域ネコ」であることから、市営火葬場に行きます。遺骨は返却されず、愛知県のお寺に合葬
され、永代供養されます。従って墓もなく、シロが生きた証は何も残りません。あまりにも不幸な最期を迎える
ことになってしまった、また永代供養とはいえど、これから生まれ育ったところから遠く離れた、知らない地で
眠ることになるシロ、このままでは可哀想です。
「何かよい手立てはないものか・・・そうだ!!」
シロを荼毘にふす前、ブラシをかけ、棺に納め、旅支度をしてやったのですが、このときに得られた真っ白な
毛があります!シロの形見、生きた証です。人なつっこい、耳のよいネコだったとのこと、私たちにできること
は・・・そう、「MECAT」です。これでシロの魂は、生まれ育ったこの地に居ることができ、慣れ親しんだ、また、
かわいがってくれた人の肩(今度は頭ですが・・・)に、生きている時と同じく、ひょいと飛び乗ることができます。
ベース機を選定して、とりかかりました。
べース機は、シロの毛が将来的に決して減量=飛散
しないよう、また長期にわたる耐久性を考慮=できる
だけ作り直しをしないですむように、完全密閉型の
オーディオテクニカ社製、ATH−S100としました。
透き通るように真っ白のシロの毛にあわせたホワイト
のベース機です。写真の毛は「綿」ではありません。
また、鋭い耳を持っていたシロ、作りは昔のMECAT
−2でも、音はモニター級とし、スペシャルバージョン
として作ることにしました。
 
 
 
加水分解する材料を用いた部品を全撤去、作りなおし、
鉄ネジなどもステンレスネジなどとして、大幅に耐久性を
向上させました。
音も計算を繰り返し、レギュラーではやらない「味付け」
のための微細調整も重ね、高度なモニタートーンとしま
した。
また、パッケージにはシロの写真を張り、永くシロを偲ぶ
ことができるものとしました。
でも・・・
もう二度とこんな悲しいMECATは作りたくありません。
幸せに天寿を全うしたネコと過ごした楽しい日々を偲ぶ
ためのMECATならば、喜んで作りますが・・・。
 
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